小原聡将選手レースレポート!(IJSBAワールドファイナル!)

Posted on 10月 26, 2015 in News, レース

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2015 IJSBA quakysense WorldFinals

 

開催日:10/3-11

開催場所:アメリカ アリゾナ州 レイクハバス

出場クラス:

Classic Ski 2-Stroke Limited

Vintage Ski

Pro Ski Open

 

結果:

Classic Ski 2-Stroke Limited

予選:リタイア(グリッド決定戦であった為、決勝進出)

Moto#1:2位

Moto#2:13位

総合:7位

 

Vintage Ski Open

Moto#1:5位

Moto#2:1位

総合:3

 

Pro Ski Open

予選:8位(上位9名決勝進出)

Moto#1:17位

Moto#2:11位

Moto#3:8位

総合:12位

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今年もレイクハバスで開催された世界選手権に参戦して参りました。

マシンは例年同様、アメリカのチーム、

KMG Racingにサポートして頂きました。

マシンの仕上がりから考え、

Classic Ski 2-Stroke LimitedとVintage Ski Openの

2クラスで世界チャンピオンを取りに行き、

Pro Ski Openは挑戦という形で考えていました。

それは前者2クラスのマシンは

それぞれ優勝を狙えるマシンであったのに対し、

後者のクラスのマシンはレベルがあまり高くなかったためです。

マシントラブルなどが多発し、

結果としてはどのクラスもあまり良い結果を残せたとは言えませんが、

最後まで諦めない走りができ実りのあるレースであったと感じています。

 

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Classic Ski 2-Stroke Limited

昨年も参加したこのクラスですが、前回は2位であったため今年こそは優勝を!と思い参戦致しました。

予選は抽選の結果アウトコースでのスタートでした。スタートはタイミング良く出ることができ、マシンのトップスピードが足りず危うくホールショットを逃しそうになりましたが、どうにかそれを防ぎ合流を1位で通過することができました。その後は1位を独走していましたが、マシンが一瞬吹けあがらなくなった瞬間に転倒してしまい、その時にキャブレターに水が入ってエンジンが止まってしまいました。その後はエンジンがかからず、そのままリタイアとなってしまいました。

マシンの不具合を直し気合を入れなおして迎えたMoto#1では、エンジンの水抜きをするためにポンプアップをしていた間にスタートが切られてしまい、明らかに出遅れてのスタートとなりました。それでもマシンに助けられて1ブイを4位で通過したのち最終ブイまでに2台を抜いてアウトコースを2位で合流へと向かいました。ホームストレートを4位で通過した後、次の2点ブイで1位と2位のマシンが交錯する瞬間が見え、その隙をついて2位まで浮上しました。それからはトップ争いとなりましたが、最終ラップまでプッシュし続けたものの抜くことができず、2位でゴールとなりました。

Moto#2ではインの外寄り側からスタートしました。今回はスタートのタイミングに気を付けてスタートし、アクセルを握り続けて1ブイを曲がっていき、インコースの1位で合流へ向かうことができました。ホームストレートを通過する際も1位で通過でき2周目へと向かいました。それからはどんどん2位以降を離していき、若干ポンプ辺りから感じる振動を気にしながらも、最終ラップを迎える頃にはとても長いバックストレート1本分は2位艇との差がありました。しかし、バックストレートを終えて残り半周となった際にこれまで感じていた振動が少しずつ大きくなり、嫌な予感が現実となりました。ガラガラ!!という音と共に突如マシンがスローダウンし、アイドリングでしか走れなくなってしまいました。その為どうにかゴールをする事ができましたが、順位を大きく下げてしまい総合で7位という順位になりました。

今回のトラブルはカップリングがエンジン側及びドライブシャフト側の双方で欠けてしまい噛み合わなくなってしまった為でした。通常ではあり得ないトラブルが起き、世界チャンピオンを逃してしまった事はとても残念でした。

 

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Vintage Ski Open

今年初参戦のこのクラスは、80年代から90年代にかけて人気だったカワサキの550に乗ってのレースです。マシンは様々な改良がされていて、とても乗りやすく、エンジンも調子が良かったため日本人初の550での世界チャンピオンを狙えるレベルでした。

このクラスは予選が無く、Moto#1とMoto#2のみ行われました。Moto#1ではスタート直前にエンジンの暖気を試みようとした際、突如エンジンがかからなくなってしまいました。近くにいたメカニックと話し合った結果、バッテリーが上がってしまっているという事が判り、その場でバッテリー交換をする事になりました。既にスタートライン上での出来事であったため、2ミニッツホールドを頂き急いで交換を試みました。しかし、2分間でのバッテリー交換は不可能で、交換中にスタートが切られてしまい、取り付けが完了し走り出す頃には、1位のライダーがホームストレートに帰ってきました。そこからはこれまでの出遅れを取り戻すべく何度も転びそうになりながらもアクセルを握り続け、どうにか追い上げて4位を目の前にしての5位でのゴールとなりました。

Moto#2ではバッテリーとエンジン始動を何度も確認して臨み、完璧なスタートを決めアウトコースのホールショットを獲る事ができました。ホームストレートも1位で通過でき2周目へと向かいました。その後は2位との差をどんどんと離し、最後まで全開で走り続け周回遅れを多数作っての1位でゴールとなりました。

Classic Ski 2-Stroke Limitedのクラスに続いて、このクラスでもマシンと技量共に世界チャンピオンを狙えるレベルではありましたが、総合3位でレースを終える事となりました。ただ、どちらのレースにしてもトラブルこそありましたが、良い経験となりました。

 

3

 

Pro Ski Open

先にも述べたように、マシンレベルとしては中々厳しいレース展開でありました。目標としては、どうにか予選を突破し、総合トップ10に食い込む!という気持ちでこのクラスに臨みました。

予選では抽選の結果インコースとなりました。スタートの合図が切られアクセルを握った瞬間、エンジンがストールしてしまい出遅れてのスタートとなりました。2周目を最下位で通過し、このままでは予選落ちとなってしまう順位でした。そこから残りの7周という長い周回数のお陰もあり、頑張って追い上げ8位まで順位を上げる事ができました。6位と7位の選手を目前捕らえましたが、最後までプッシュしたのにも関わらず、追い抜くことができず8位でゴールし、予選のボーダーラインを通過しました。

Moto#1ではアウトコースでのスタートを選びました。スタートをタイミング良く出られ、1ブイを7位で通過し、混雑を避けて順位を上げ、アウトコースの5位で合流では9位で2周目へと向かいました。また、同一周で転倒していたライダー2人抜くことができ7位まで上がりました。3周目及び4周目にもマシントラブルや落水をしていたライダーを抜いて5位まで上がってくることができました。すぐ後ろには、世界チャンピオンのクリスマックルゲージとマイククリッペンスタインがおり、マシン差があった為常にプレッシャーを受け続けましたが、8周目までその順位を守り続け5位を走行しました。しかし8周目のバックストレートで突然エンジンが吹け上がらなくなり、チョイスコースに入ったところでエンジンが完全に止まってしまいました。レスキューされリタイアとなった後、原因を調べると特に原因が見つからず、ガス欠で止まってしまったのでは?というメカニックの結論になりました。レース前に、満タンにしたのにも関わらず非常に残念な結果となりました。

Moto#2でもアウトコースからスタートし、合流では10位でホームストレートを通過しました。2周目のチョイスコースと4周目のログジャンプで2艇抜き8位まで上がる事ができました。しかしレースも後半へ差し掛かった時に、自分もログジャンプで失敗してタイヤに衝突してしまい、その間に2艇に抜かれ10位へと下がってしまいました。その後は衝突した際にハンドルバーにぶつけた左膝がとても痛み、庇いながら走ったためペースが上がらず、最終ラップに1艇に抜かれ11位でのゴールとなりました。

Moto#3では足の痛みと腫れで膝が曲がらず歩くことさえ厳しかった為、チームからはリタイヤを強く勧められました。しかし、とりあえずスタートだけして後の事はその時考えようと決心し、スタートラインへ向かいました。スタートでは足をかばうために、ポンプアップをせずに、水中でエンジンをかけ、空ぶかしも無く、アイドリングに近い回転数からタイミングだけを合わせてスタートしました。しかし、無事に1周目の合流を9位で迎え2周目へと向かう事ができました。足の痛みで踏ん張りがききませんでしたが、どうにか走行を続けているうちに、足にあまり力を入れないで走る乗り方を覚える事が出来、最後まで走り続ける選択をしました。転倒した選手を1人抜いて8位に上がり、その後は後ろに5艇ほど渋滞を作るようなペースとなってしまいましたが、それでもどうにか最終ラップまでその順位を守りきり8位でゴールをする事ができました。

 

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レースを終えての感想

今回は多くのマシントラブルに見舞われ、また自分のミスで怪我をしましたが、スポンサーの皆様のご支援のお陰でレースに参戦でき無事にレースを終え多くのことを学ぶ事ができました。どのクラスにおいても総合の成績としてはあまり良い結果を残すことができず、今の現実をしっかりと受け止めています。

また、今回のPro Ski Openへの参戦を通じて、今の自分のレベル・技量・体力・メンタルの強さ等を、他のトップ選手達と比較できとても良い経験となりました。現在の自分では、全てにおいてトップ選手達より劣っていると感じ、自分の未熟さを感じられると共に、“悔しい”と言えるくらいもっと強くなってもっと速くなりたいと感じました!!

今シーズンの残りのレースは、10/23・24に淡路島で行われるJJSBA全日本選手権の最終戦と、12月の初旬に行われるタイでの世界選手権キングスカップです。全日本選手権では、全日本チャンピオンに王手をかけているため、メカニックの方と共に優勝を目指し、世界選手権では今回の反省を生かして良い結果を残せるように頑張って参りたいと思います!!

今後とも精一杯努力して参りますので、ご支援・ご協力の程宜しくお願い致します。

 

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KMG Racing

#141 Toshi ”SAMURAI” Ohara