小原聡将選手レースレポート!(IJSBAにて世界2位!)

Posted on 11月 1, 2016 in News, レース

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2016 quakysense IJSBA World Finals

 

開催日:10/1-9

開催場所:アメリカ合衆国 レイクハバス

出場クラス:
GP Ski
Ski Open Slalom
Pro Ski Mod

結果:
GP Ski
予選:3位
Moto#1:2位
Moto#2:4位
Slalom:2位
総合:世界ランキング2位獲得

Ski Open Slalom
世界ランキング2位獲得

Pro Ski Mod
予選:1位
Moto#1:8位(ペナルティーを受け降格)
Moto#2:6位
Moto#3:5位
総合:世界ランキング4位獲得

 

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今年は”Pro Force”という新たな武器を手にし,とうとう世界と戦える環境を整えることができました.Pro Forceは水上を誰よりも速く走るためのノウハウを詰め込まれたハルで,レースで本格的に使われるのは今年が最初の年でした.そのためライダーや開発者含め,手探り状態での参戦ではありましたが,Pro Forceのポテンシャルの高さをレースの結果によって証明したいと思っておりました.

 

     GP Ski

Pro Forceでの第一レースとなるGP Skiの予選は,アウトコースの大外からスタートしました。1ブイを2番で曲がり,合流では3位で2周目へと向かいました.風が吹いて,ハバスでは珍しく荒れた水面状況の中,毎周チョイスコースを使って追い抜きを試みますが抜くことができず3位でゴールとなりました。
Moto#1はインコースの内側から3番目でのスタートでした.スタートではエンジンがかかってからラバーバンドが切れるまでの時間がかなり長く,バンドが切れた時にはキャブがかぶってしまい,出遅れてのスタートとなりました。それでもどうにか2位で1ブイを曲がることができ,合流ではアウトコースのホールショットで来た選手と並ぶようにホームストレートエンドのブイを旋回しました.次のブイでは外からラインをとってアクセルを離さず曲がっていくことができたため,2位へと浮上しました.その後は1位の選手に離されずに付いていき,3周目のチョイスコースで仕掛けました.合流では先行することに成功し,1位へと上がりました.それからすぐに2位の選手との差を離していくことができましたが,6周目にログジャンプを跳んだ際タイヤのゴム片をポンプが吸い込んでしまい突如スピードが上がらなくなってしまいました.そして次の周のログジャンプで2位の選手に追い抜かれてしまい,残り2周は順位を守りきって2位でのゴールとなりました。
Moto#2でもインコースを選択し,スタートをしました.今回はタイミング良くスタートを切ることができましたが,ホールショットは取れず2位で1ブイを曲がりました.合流でも2位のまま順位をキープすることができ,1位を追う展開となりました.毎周チョイスコースで仕掛けますが追い抜くことができず,レース中盤の一番距離が詰まったタイミングでは,ログジャンプで追い抜きを試みました。3つめのログジャンプの着水時には横に並びかけることができ,次のブイでアウトからアクセルを握って回り込みましたが,追い抜けませんでした。そしてその次のブイを旋回した後、波にマシンが刺さってしまい完全にサブマリンをしてしまった間に3位の選手に追い抜かれてしまいました。そしてエンジンが水を吸ってしまいスピードが上がらないうちに、バックストレートで4位の選手にも抜かれ,4位まで順位を下げてしまうこととなりました。その後は3位の選手をプッシュし続けましたが追い抜けず,4位でのゴールとなりましたが、スラロームの成績も良かった為、総合2位を獲得できました。

 

 

Ski Open Slalom

今年からは,GP Skiの総合結果にスラロームでの結果も反映されるシステムが導入され,人生で初めてスラロームに参戦しました。練習走行はなく,2度走行したタイムのうち速かった方のタイムで順位がつくとの事でした。なるべく波が少ないタイミングでコースへと入りたかったのですが、レースが始まってしまい、またパワーボートなどのレジャーボートの引き波等も入ってきて、フラットな状態でのアタックは出来ませんでした。
作戦では1走目は無難にタイムを残し,2走目では少し攻めてみようと思っていました。
しかし,1走目では1つ目のブイに対しての進入速度が早すぎたためか失敗してしまいました。すぐに立て直しましたが,かなりのタイムロスをしてしまい,1走目は失敗に終わりました.
2走目では先ほどの失敗から,少しスピードを抑えて1ブイに進入し,その後は全てのブイをキッチリと曲がりきり,ミスなくタイムを残す事ができました。その結果,1位とは0.85秒差での僅差の2位獲得となりました。1走目を失敗してしまい、2走目を責められなかった事が悔やまれます。

 

Pro Ski Mod

予選は,インコースの大外からのスタートでした。1ブイを2位で旋回し,合流でも2位の順位をキープしたままホームストレートを通過しました。チョイスコースで1位の選手に仕掛けるべく,バックストレートまでは離されず詰め寄る事を意識しました。そしてチョイスコースを分かれ,合流で1位へと上がる事ができました。その後は2位の選手との差をどんどん開いていき,1位でゴールをする事ができました。
Moto#1はインコースのポールポジションからのスタートでした。1度目のスタートはホールショットを獲得したものの斜行をした選手がいたためレッドフラッグ&再スタートとなりましたが,2度目のスタートでもタイミング良くスタートを切れて,ホールショットを獲得する事ができました。合流でも1位でホームストレートを通過でき,残りの9周をミスなく走ろうと考えました。2位との差を少しずつ離していき,レース中盤にはバックストレート1本分ほど離す事ができました。しかし5周目のログジャンプへ向かう際,1つ目のログジャンプ手前にかなり掘れた深い波が現れました。波を越えられずマシンとともに頭の上まで潜ってしまった結果、マシンはログジャンプの下を越えて浮上し、私はログジャンプの前に浮上してしまいました。マシンとライダーがログジャンプを挟んで離れてしまい,レスキューされマシンに乗り込んだ際には既に8位へと順位を落としていました。すぐに1艇抜いて7位へと上がり,6周目,8周目,9周目のチョイスコースで1艇ずつ抜いて4位まで順位を戻し,3位を目前にして4位でのゴールとなりました。しかしゴール後,ログジャンプ失敗による4ポジションダウンのペナルティを受けリザルト上では8位となっていました。降格の理由は、「1つ目のログジャンプ失敗により、その後の2つのログジャンプをスルーしたから。」と説明されました。確かにログジャンプのレスキュー後、残りの2つを飛ばずに自分は迂回用の赤ブイを遠回りしました。ただ,それはイエローフラッグが振られているのを見たためであり,「イエローフラッグ中は、ログジャンプは閉鎖となり赤ブイで迂回する。」とライダーズミーティングでは言われていたからです。当然、ビデオでも確認しましたがしっかり迂回用の赤ブイを回っていました。当然チーム監督が猛抗議を行いましたが、最終的にリザルト変更(戻し)が行われないままMoto2が始まってしまいました。
Moto#2は、Moto1の問題を抱えたままでのスタートとなりました。インコースからスタートでしたが出遅れてしまい、インコースの5番で1ブイを曲がりました。合流までに1艇抜いて4位に上がり,合流では8位でホームストレートを通過しました.しかし,ホームストレートを終えると同時に,大きな横波を受けて転倒、落水をしました。マシンに乗り込み直したときには既に15位まで順位が下がっていて,とても苦しい展開となりました。しかし、2周目の間にまずは5艇抜いて10位まで順位を上げ,5周目に入りようやく1艇抜いて9位に上がりました.また,7周目には2人の転倒者を抜いて7位まで上がり,その後に1人のリタイアしたライダーを抜いて6位へと上がりました.そして5位を目前にレースが終わってしまい,6位でのゴールとなりました。気持ちの切り替えの重要さを実感したレースでした。
Moto#3もインコースからスタートでしたが、スタートでエンジンがストールしてしまい、再始動後にスタートを切ったため、最後尾から追い上げのレースとなりました。これも、Moto1、Moto2の結果による焦りが引き起こしてしまった結果でした。しかしスターと後は、アクセル全開で全艇抜いてやるぞと切り替えました。1周目から攻めていった結果,合流では7位となりました。4周目のホームストレートでは1艇抜き,バックストレートで追い付いた5位の選手も抜くことができたため,5位へ浮上をしました。そして9周目になり,距離の離れていた3位と4位の選手にやっと追いつくことができましたが、周回数が足りず追い抜くことはできず5位でのゴールとなりました.

 

レースを終えての感想

今年度の世界選手権は怪我なく無事に終えることができました。
今年は新しいマシンを手にし,本気で世界チャンピオンを獲れると思っておりました。しかし,その目標には一歩届かぬ形となり,とてもとても悔しい結果となりました。ライダーとして,もっとマシンを速く走らせててあげられたのではないだろうか,もう少し気をつけていればあの時のミスを無くせたのではないだろうかと思い,後悔ばかり残るレースで体こそ無傷でしたが、心に傷を残すレースとなりました。
しかし,ポジティブに考えれば,マシンのデビューイヤーであったことや,新しいチーム体制で得られたこの結果は,上出来な結果であったとも思っています。今回のレースによってPro Forceの問題点を今一度見つめ直すことができ,今回の結果は来年へと繋がる大きな一歩であると考えています。応援して頂いたスポンサーの皆様,本当にありがとうございました!
次のレースは10/29・30に南あわじ市で行われるJJSBAの最終戦です.現在,A X-2のポイントリーダーであり,去年のA Skiに引き続き今年もチャンピオン獲得できるよう,チーム一丸となって戦ってまいります。
今後ともご支援.ご協力のほど宜しくお願い致します!

 

 

KMG Racing with Pro Watercraft Racing
#141 Toshi “SAMURAI” Ohara

 

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