JJSF 全日本ジェットスポーツ選手権 最終戦in二色の浜

 

開催日:9/21・22
開催場所:大阪府・二色の浜
出場クラス:Pro Ski Open
結果:予選:失格(ミスコース)
敗者復活戦:3位
決勝:3位表彰台

今年度シリーズランキング3位獲得!!

 

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4月から始まった今年度の全日本選手権もとうとう最終戦を迎えました。レース会場の水面状況としては珍しく両日ともに荒れず、とても乗りやすいコンディションでした。
スタート方法は通常のショアスタート(シグナルスタート)ではなく、ゴムを用いた海外では主流のラバーバンドスタートでした。私は海外でのレース経験が多いため、このラバーバンドスタートでのスタートがとても得意です。その為、今大会では毎回タイミング良くスタートを切ることができました。

 

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土曜日に行われた予選では、インコースの一番内側からのスタートでした。タイミング良くスタートを切ることができ、ホールショットを獲得できたため合流でも1位のままホームストレートを通過しました。このままいけば問題ないだろうと確信した直後、2位の選手との間隔を考えながら走っていた2周目に私は少し違和感を覚えました。「2位の選手となぜこんなに差が開いたのだろう?」と。3周目のバックストレートを走行中にその原因を知ると共に、オフィシャルからブラックフラッグの失格が言い渡されました。失格の原因としてはブイを1つ見過ごしていた事によるミスコースでした。
敗者復活戦ではもう1つの予選グループで1・2位争いを繰り広げていた両選手もミスコースで失格になったため、とてもレベルの高い敗者復活レースとなりました。ちなみに、上位4名が決勝へ進める中でのレースで、新旧全日本チャンピオンが3名、今年の優勝経験者が3名、その内の1名は今年2度の優勝経験者と言うとてもハードな敗者復活ヒートでした。スタートのタイミングは良かったもののその後に少しミスをしてしまい、アウトコースの2位で合流では3位でした。その後は決勝に進出する事が目的であったため、あまり無理をせずに3位のままでゴールをして決勝に進出しました。

 

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決勝ではインコースの外側から2番目の位置からのスタートでした。できればインコースの一番内側からスタートをしたかったのですが、予選の着順によってスタートポジッションを選ぶ頃には、とっくに良いグリットは埋まってしまっていました。
スタートを上手く決めたものの、トップスピードで何艇かに負けてしまい1ブイを曲がった時点ではインコースの5位でした。そこからどうにか合流までに1艇を抜き、インコースの4位で合流では8位でした。決勝は10周あるため、1周1艇のペースで抜いていこうと考え、2周目に突入しました。2周目のホームストレートエンドでまずは1艇を抜いて7位に上がりました。そして3周目・4周目には両周ともに選択コースで分かれて合流で抜き5位に浮上しました。5周目・6週目にはホームストレート手前の最終ブイで1艇ずつ抜くことができ、3位にまで浮上することができました。7周目から8周目にかけて2位の選手に追いつくことができ、8周目のホームストレートではサイド・バイ・サイドの状態まで並びかけることができましたが、トップスピードで負けてしまい抜けませんでした。その後は最終ラップまで諦めずにアタックを続けたものの、抜けずに3位のままゴールとなってしまいました。

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レースを終えての感想

今シーズンの全日本選手権も無事に終えることができました。今シーズンのシリーズランキング3位という結果も一重にスポンサーの皆様のお力添えのお蔭です。本当にありがとうございました。
ただ、今シーズンはシリーズチャンピオンになれるチャンスがあったために、3位という結果には残念でいます。今改めて振り返ると、今シーズンは接触や自爆、マシントラブルなどが多かったと思います。その為、土・日曜のどちらかは結果が良いのに、どちらかはとても悪いという事が多かったです。ただ、今回の結果からわかるように、1周目を中盤より前で抜けてきたら順位を着々と上げていくことができるという事です。下手にホールショットを狙って頑張りすぎるより、1歩引いた場所で1周目を抜けてくることが重要な事がわかりました。
来年度は今シーズンに起きてしまったようなミスを無くし、優勝回数を増やせるようにしたいと思います。そしてシリーズチャンピオン獲得を目指して頑張っていきたいと思います。

 

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あと1週間後には世界選手権であるWorld Finalに出場する為にアメリカに向かいます。今回の出場予定クラスはPro Ski LitesとPro Ski LimitedとPro Ski Openの3クラスです。今回も昨年同様にマシンはKMG Racingのサポートで走ります。LitesとLimitedでは優勝を目指し、Openではそのマシンの限界を引き出す走りをしてまずは予選突破を第1目標に、決勝ではTop5に入れるように目指して精進したいと思います。

World Finalでは良い結果を残せるように皆様のご支援・ご声援の程宜しくお願い致します。

Racing Sports Club Meien
Team WPS Japan
小原 聡将

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