TJSBA G-SHOCK JETSKI PRO TOUR 2016 THAILAND
Rd.4 in Phetchaburi
開催日:8/13.14
開催場所:タイ ピッチャブリー
参戦クラス:
Pro Ski GP
Pro Ski 2-Stroke Stock
結果:
Pro Ski GP Class
Moto#1:1位
Moto#2:3位
Moto#3:1位
Moto#4:1位
総合:優勝
今期ツアータイトル獲得!
Pro Ski 2-Stroke Stock Class
Moto#1:1位
Moto#2:1位
Moto#3:1位
総合:優勝
(今大会のみのスポット参戦)
4月に開幕戦が行われ、自身初の全戦参戦となったG-SHOCK Pro Tour(タイ)も今回で最終戦を迎えました。レース会場のピッチャブリーはバンコクから2時間ほどの距離にあり、今回のナショナルツアー唯一の“荒れる”海面のレース展開となりました。
Pro Ski GP Class
このクラスではこれまでの3戦を終えた時点で暫定シリーズチャンピオンとなっており、ランキング2位の選手とはポイント差がかなり近く、最終戦で優勝した方がツアータイトルを獲得できるという状況でした。優勝をするためには4つの全てのヒートでしっかりとポイントを獲得する事が絶対条件であると考え、マシントラブルが起きないようメカニックと共にレースに向けて準備をして参りました。
Moto#1はアウトコースからのスタートでした。これまでの傾向から、スタートのタイミングはかなり早いと想定していたため、いつもより少し早めにアクセルを握った結果、ラバーバンドの下をくぐるようなスタートとなり、フライングをとられてしまいました。しっかりと気持ちを今一度落ち着かせ、ペナルティによって全員がスタートしてからエンジンを始動し1ブイへと向かって行きました。うねりのあるかなり大きな波の中を全開で握っていった結果、出遅れを取り戻しアウトコースのホールショットで合流へと向かうことができました。2周目はインコースのからの選手に先行され2位で迎えました。1位の選手が波をうまくこなせずにいた隙をつき、バックストレート手前で1位へと浮上しました。その後は2位の選手を引き離していく展開となりましたが、レースも中盤を迎えた頃、突然マシンの調子が悪くなりました。ある程度のリードをつけていたのと、うねりの波に不慣れな他の選手たちのペースが上がらなかったこともあり、どうにか最終ラップまで逃げ切ることができて1位でゴールすることができました。
Moto#2では、Moto#1で使用したマシンのトラブルの原因を見つけられず、バックアップ艇にマシンをチェンジしてスタートラインに向かいました。スタートはマシンチェンジのペナルティーでアウトコースの一番外側からでした。タイミングよくスタートし、今回もアウトコースのホールショットを獲得しました。合流ではMoto#1同様に2位につけ、2周目を迎えました。その後は2位の選手を追いかける展開となりましたが、心なしか周回を追うごとに徐々にマシンの調子が悪くなって行きました。それでも波のお陰で1位の選手をプッシュし続けることができ、レース中盤のバックストレートエンドでは1位の選手を追い抜きました。しかしマシンは更に速度が上がらなくなっていき、ホームストレートで先ほど抜いた選手に追い抜かされ、ホームストレートエンドではエンジンが止まってしまいました。その後はエンジンが再始動せず、リタイアとなってしまいました。しかし、リザルトを見ると、その他の艇のトラブルも多く、ペナルティー等もあった為に結果3位となり、明日へと繋がる状況となりました。
翌日のMoto#3に向け、Moto#2終了後から専属のメカニックが修理を始め、そのマシンの走行テストを夜中の23時過ぎまで行うなど、誰もが最後まで諦めずに努力しました。どうにかMoto#1で使用したマシンの修理が完了し、Moto#3のスタートラインに並ぶことができました。
Moto#3では、再度マシンをチェンジした事によるペナルティーで、スタートはインコースの大外からのスタートとなりました。1ブイを2位で曲がって、合流でも2位のままホームストレートを通過しました。まずはしっかりと1位の選手について行き、追い抜くチャンスを伺っていたところ、2周目のバックストレートで1位の選手がマシントラブルで失速したため、すぐにトップに立つことができ、そのまま最終ラップまで逃げ切って1位でゴールすることができました。
Moto#4はこれまでのレースの総合結果から、2位までにゴールできれば総合優勝、そしてツアーチャンピオンが確定する状態でした。とにかくマシントラブルが起きないことを祈りつつ、インコースのポールポジションでスタートをしました。無事にホールショットを獲得でき、1位で2周目を迎えられました。それからはエンジンを労わりつつ、それでも2位の選手との差を少しずつ開けてゆき、念願のトップフィニッシュをすることができました。よって、最終戦での総合優勝、そして悲願のツアータイトルを獲得することができました!!
Pro Ski 2-Stroke Stock Class
今回の最終戦のみスポット参戦をしたこのクラスは、タイで所属しているチームオーナーでもあり、タイ界の木村拓哉と言っても過言ではない、有名歌手である”J JETRIN”にヤマハのSuper Jetをサポートして頂き参戦致しました。SJでのレースは人生初でしたが、メインのレースであるPro Ski GPのマシンをレース会場では常にテストしていたため、レース前にほとんど練習もできずスタートラインへと並ぶことになりました。
Moto#1はインコースからのスタートでした。まだスタートの準備が整っていない状態でスタートを切られてしまい、少し出遅れてスタートをしました。しかし他の選手が波をうまく超えられず苦戦していた中、しっかりとマシンを跳ねさせないで1ブイへと向かった結果、先頭にいた選手にどうにか追いつき、ホールショットを獲得できました。合流でも1位でホームストレートを通過し、あとは大きな波のレースを楽しむだけの状態となりました。レース後半に2位や3位の選手に追いつかれてしまうものの、どうにか最後まで逃げ切り、トップフィニッシュをすることができました。
Moto#2ではインコースのポールポジションからのスタートでした。今回はスタートをしっかりと決めることができ、Moto#1同様にホールショットをとってトップで2周目を迎えました。今回は2位の選手との間にしっかりとアドバンテージを作ることができ、危なげなく1位でゴールしました。
Moto#3もインコースのポールポジションからスタートしました。マシンの調子は最高に良く、このヒートでもホールショットを獲りました。レース展開はこれまでと変わらず、むしろマシンに慣れてきて、2位の選手以降との距離がどんどん離れていくようになりました。このヒートでもしっかりと1位でゴールし、2クラスでの総合優勝を果たすことができました!
レースを終えての感想
まず始めに、スポンサーの皆様のご支援・ご理解により、自身初のG-SHOCK Pro Tourのチアータイトルを獲得できたこと本当に嬉しく思っております。
思い返せば、タイでのレースはこれまで良い思い出が1つも無く、肝心なところでマシントラブルによって優勝を逃したり、通常起きないようなトラブルがタイのレースに限って突然見舞われるなど、しっかりとした成績を残せないでいました。これには私とタイとの相性が悪いのだと思い、何度もタイのレース参戦を今後辞めようと思う時さえありました。実際、今大会でもMoto#2でマシントラブルによってポイントを大きく落とした時は、ツアータイトルも遠のき、かなりショックを受けました。それでも最後まで諦めずにチームを信じ、メカニックを信じ、そして自分を信じ続けてきた結果が、今回の結果を導いたのだと考えています。
来年はツアータイトル防衛を目指し再度G-SHOCK Pro Tourに挑戦できたらと考えております。
次のレースは9月に大阪の二色の浜にて行われるJJSBAのシリーズ戦です。こちらも現在参戦しているA X-2クラスにて暫定シリーズチャンピオンとなっておりますので、こちらもツアータイトル獲得できるよう、マシンのスポンサーであるBee-Tec様と共に精進して参りたいと思います。
また、今シーズンも後半戦を迎え、10月にはアメリカでの世界選手権、12月にはタイでのワールドカップが予定されています。今年は新たなスポンサー様も多く増えました。スポンサー様方と共に、これらの大きな大会でしっかり成績が残せるよう入念に準備を行い、スポンサーの皆様方に喜んでいただけるよう努力して参ります。
今後とも変わらぬご支援・ご協力のほど宜しくお願い致します。
JETRIN Team & HERO Jet
#141 Toshi “SAMURAI” Ohara