表彰式ータイ

 

TJSBA G-SHOCK JETSKI PRO TOUR Rd.1

 

開催日: 3/25・26

開催場所:タイ ノーンブワラムプー

参戦クラス:

Pro Ski GP

Pro Ski 2-Stroke Stock

 

使用マシン:

Pro Ski GP: Pro Watercraft Racing製 Pro Force

Pro Ski 2-Stroke Stock: ヤマハ製 Super Jet

 

結果:

Pro Ski GP

Moto#1:2位

Moto#2:1位

Moto#3:1位

Moto#4:1位

総合:優勝

 

Pro Ski 2-Stroke Stock

Moto#1:1位

Moto#2:1位

総合:優勝

 

 

 長いオフシーズンが終わり、タイツアーの開幕を皮切りに私のレースシーズンがスタートしました。昨年、タイでのナショナルチャンピオンを獲得したことから今年はタイトルを防衛するために再度参戦し、尚且つ昨年より参戦するクラスを増やし2クラスでのタイトル獲得を狙います。また、今シーズンはタイでのマシンスポンサーが変わり、国民的ポップスターであるJETRIN氏にPro Watercraft Racing製のPro Forceとヤマハ製のSuper Jetを用意して頂けることになりました。特にPro Forceを用いて今年はワールドファイナル及びキングスカップでの世界チャンピオンを狙っていくため、タイツアーにおいてPro Forceでシリーズを戦っていけることはマシンに乗り慣れることを含めてとても嬉しく感じております。

 開幕戦のレース会場はタイの北東にある小さな湖で行われました。そのためコースレイアウトは配置されているブイの数に対してコースの面積が小さくとてもテクニカルなコースとなっていました。ただ、コーナリング性能の高いPro Forceにとってはむしろ都合の良いコース設計であり、コース上での追い抜くチャンスは十分にあると考えました。

 

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        Pro Ski GP

 Moto#1のスタートグリッドは抽選によりアウトコースのポールポジションでした。スタートではホールショットを獲得することができ、アウトコースの1位で合流へと向かいました。しかしインコースの1位艇に先行されてしまい、2位で2周目を迎えることとなりました。それからは1位の選手を追いかける展開となりましたが、毎周チョイスコースを分かれ遠いアウトコースばかりを走ってしまい、あと1歩が届かぬ状況が続き2位のままゴールとなってしまいました。

 Moto#2のスタートグリッドはインコースの一番アウト側からでした。ホールショットが獲れずインコースの2位で合流へと向かい、ホームストレートも2位で通過することができました。Moto#1での反省から、チョイスコースを分かれず1位の選手の背後を離れずに付いていき常にチャンスを伺う作戦で走りました。その結果レースの中盤ではバックストレートエンドで並びかけるほど詰め寄れたことからチョイスコースを分かれ、ホームストレートエンドでは半艇身ほど前に出ることができました。そして左の3点ブイのコーナーで外からアクセルを握って捲ることができ1位へと浮上することができました。その後は2位の選手との差を毎周広げていくことができ、1位でゴールすることができました。

 Moto#3ではインコースのポールポジションでスタートしました。スタートでは外側にいた選手にトップスピードで敵わずインコースの2位で1ブイを曲がり、合流では2位のままホームストレートを通過しました。Moto#2と同様の作戦で走行し1位の選手に生じる隙を伺っていたところ、レース中盤で右海面でのコーナーセクションをぴったりと離れずに付いていけ、旋回で大きく膨らんだ隙を突き抜き去ることができました。そしてそのままトップフィニッシュをすることが出来ました。

 最後のMoto#4もインコースのポールポジションからスタートしました。今回もホールショットは取れずインコースの2位で合流へと向かいました。アウトコースのホールショット艇に先行され3位で2周目を迎えるも、ホームストレートエンドの3点ブイでは2位の選手がオーバーステアで膨らんだ隙をつき、インベタを走行したことで2位に浮上しました。そして次の周回のバックストレートエンドではトップ艇と並ぶことができたためチョイスコースを分かれ、合流で並びかけることができたことからMoto#2と同様の方法でコーナーを外からまくっていくことができました。そしてその後は2位の選手とのリードを広げていき、1位でゴールできたことから総合優勝が決まりました。

 

 

        Pro Ski 2-Stroke Stock

 ストッククラスのMoto#1はインコースのポールポジションからスタートでした。スタートはタイミング良く飛び出すことができたことからホールショットを獲得し、合流でも1位で2周目を迎えることができました。それからは順位を落とさずに逃げ切り1位でゴールしました。

 Moto#2もインコースのポールポジションからスタートし、インコースのホールショットを獲りました。その後はMoto#1と同様のレース展開となり、1位でゴールし総合優勝を果たしました。

 

 

        レースを終えての感想

 まずは2017年シーズンの開幕戦をダブル優勝で終えることができとても嬉しく思っています。特にPro Forceはアメリカからテストを行う時間も無くタイに届いたためセッティングがなかなか合わず、毎ヒートの度にセッティングを変えていったことで徐々に仕上がりが良くなっていき、1位に浮上するまでにかかる時間が短くなっていきました。第2戦までにはさらにマシンのテストを行っていき、ホールショットを獲得できるほどに仕上げていけたらと思います。そして今シーズンもナショナルチャンピオンを獲得したいと思います。また、第2戦には、USAからプロウォータークラフトレーシング代表のクリス氏が多くのニューパーツを持参し僕のバックアップに来る事が決まりました。第2戦は万全の体制で望めると思います。また、タイにてワールドファイナルに向けたニューパーツのテストも予定されています。昨年度よりも多くの面で体制が強化されています。その体制に恥じぬよう僕も万全の体制を常に保とうと思います。

 次のレースは1週間後にフランス領のグアドループで行われるKARUJETです。初めて参戦する大会であるため不安だらけですが、新型のSX-Rでのクローズドレースや550kmのオフショアレースに参戦できることにとてもワクワクしています。

 次戦でも優勝を目指して闘って参りますので、ご支援・ご協力のほど宜しくお願い致します。

 

 

 

 

JETRIN Team

#141 Toshi “SAMURAI” Ohara