aquabike Japan Championships 2018 Round 1
開催日 :3/24・25
開催場所 :大阪府 二色の浜海浜緑地
出場クラス :Ski GP1
使用マシン :PWR 製:Pro Force
結果:
Heat#1:9 位 (フライングからのペナルティスタート)
Heat#2:4 位
総合:6 位
新年を迎えてから海外戦に参戦をしていないため、自身としては遅めのシーズン開幕と
なりましたが全日本選手権の開幕戦より今シーズン初レースを迎えました。Aquabike のシ
リーズ戦ではアメリカにて乗り慣れた ProWatercraftRacing 製の ProForce を使用しての参
戦となり、国内初導入となるこのマシンでどこまで戦っていけるのかとても楽しみな 1 シ
ーズンとなります。一方、不安な面も本当に多く、日本国内で走らせるために必要な加工や
部品の取り付け、またコンストラクター不在のため自分自身でエンジンの調整が必要とな
った現状ではマシンの完成度を高めるための知識や時間が圧倒的に足りず、Pro Force 自体
の船体のポテンシャルに頼るほか無い開幕戦となりました。
Heat#1
土曜日に行われた Heat#1 ではマシンの調子がとても悪い状態でのスタートとなりました。
金曜日のレース会場に向けた出発のギリギリまで江戸川の MG マリンさんにてマシンのテス
トを行っていましたが、大 阪でマシンを走らせた途端にエンジンがディーゼリング(二次空
気の侵入やキャブレターのセッティングが薄く出てしまっている事によるエンジンが異常
回転を起こす現象)を起こしてしまうようになり、これまで合わせてきていたセッティング
から大きく変更をせざるを得ない状況となってしまいました。レーススタート直前までキ
ャブレターの調整を行いどうにかディーゼリングは治まりましたが、燃調が合わないまま
でのスタートとなりました。
スタートグリッドはインコースのポールポジションでした。マシンが不調のためスター
トでは攻めていくしかないと考え、いつも以上に集中してスタートを切りました。そのお陰
か自身でも珍しいと思えるほどの好調なスタートを切りましたが、他の選手より軽いマシ
ン、軽いエンジンのためにスタートゲートを少しだけ速く飛び出してしまい痛恨のフライ
ングとなりました。
全艇が出走してからのスタートとなり最後尾で第 1 ブイを通過しました。しかし合流セ
クションまでの間に詰まっていた後半のグループにどうにか追いつくことができ、インコ
ースでの 2 艇およびアウトコースからの 1 艇を抜いて 11 位で 2 周目を迎えることが出来ま
した。その後チョイスコースが左右の海面にそれぞれある今回のコースでは、前走者を抜く
チャンスがとても多く、2 周目のそれぞれのチョイスコースで 1 艇ずつ抜かし、3 周目には
9位に上がることが出来ました。 3 周目にも左海面のチョイスコースで前の選手と分かれて
インコースを選択し、合流で 8 位に浮上することが出来ました。それからは 4 位まで数珠
繋ぎ状態となっていた第 2 グループの後方を走行し追い上げるために攻めの走りを続ける
展開となりましたが、マシンの調子がいまひとつであった ため、あと一伸びが足りずに追い
上げていけず、レース中盤には 9 位の選手に追い抜かれてしまい順位を下げてしまいまし
た。結果、9 位でのゴールとなり、不完全燃焼での Heat#1 を終えました。
Heat#2
Heat#1 終了後から再度メンテナンスを始め、翌日の Heat#2 に向けて準備を始めていきま
した。翌日になってもマシンの調子は多少改善されたのみでバッチリとまでは言えず、キャ
ブレターのジェットを再度大きく変更したために燃調も変わってしまいました。それでも
Heat#1 時よりは少しだけマシになったものの、不調のまま Heat#2 へと向かいました。
スタートはインコースの一番外側のグリッドからでした。今回はしっかりとスタートを
決めることが出来たものの、トップスピードが一伸び足りずアウト側にどんどん追いやら
れてしまい、今 回もインコースの最後尾で 1 ブイを通過しました。しかしマシンの持ち前の
旋回力で合流セクションまでのコーナーで 1 艇ずつ確実に追い抜き、合流では 7 位で 2 周
目を迎えました。その後すぐに右海面でのチョイスコースで 1 艇抜き、4 周目、5 周目と立
て続けにチョイスコースを利用して 1 艇ずつかわし、 4 位まで順位を上げることが出来まし
た。そうしてようやくトップグループまで追いついたものの、やはりスピードの一伸びが足
りずに追い上げるまでには至らず、4 位でのゴールとなりました。
レースを終えての感想
今シーズンの開幕戦をひとまず 6 位という結果で終えることとなりました。マシンを調
整するための時間が足りず、尚且つ私自身のエンジンに対する知識が足りなかったために
マシンを仕上げ切ることができず不甲斐ない結果となってしまった事、大変申し訳なく思
っております。しかし 今回のレースを通じて現状の私自身の状況を把握することができ、マ
シンが好調であれば優勝も可能であると判断することができました。次戦の 5 月最終週の
第 2 戦までにはしっかりと 2 ストロークのエンジンやキャブレターに関する知識を広げ、
マシンの調整力を向上できるよう精進して参ります。
次のレースは大阪にて 4 月 14-15 日に開催されます JJSBA の全日本選手権シリーズ開幕
戦となります。こちらは昨年シリーズタイトルを獲得した事によりゼッケン 1 番を身につ
けて走ります。しっかりとシリーズチャンピオンらしい堂々とした走りができるよう、コン
ストラクターの Bee-Tec 伊藤さんと共に精進して参ります。
今後ともご支援、ご協力のほどよろしくお願い致します。
Racing Sports Club MEIEN
#37 小原 聡将