全日本ジェットスポーツ選手権 第2・3戦
開催日
5月15・16日
開催場所
愛知県 蒲郡市
出場クラス
Pro Ski Open
Spark Stock
使用マシン
S4
Spark
結果
Pro Ski Open
第2戦 予選:1位通過
決勝:準優勝
第3戦 予選:3位通過
決勝:13位(マシントラブル)
Spark Stock
第2戦 予選:3位通過
決勝:優勝
第3戦 予選:1位通過
決勝:優勝
開幕戦から1か月が経ち、愛知県は蒲郡にて全日本選手権第2戦及び第3戦が行われました。1日目は雨後曇り、2日目は曇り後晴れと安定しない天気が続き、午後には風が吹いて海面が荒れる展開でした。
Pro Ski Open
第2戦
予選は第2ヒート目のインコースの一番イン側(ポールポジション)でのスタートでした。スタートのタイミングはとても良く、楽々とホールショットを取ることができました。合流ではアウトコースのホールショット艇と並ぶように2点ブイに向かいましたが、どうにか前に出ることができ1周目を1位で通過することができました。その後は2位の選手との距離を考えつつマシンを温存して走り、1位でゴールし予選を通過する事ができました。
決勝では第1ヒートで1位通過をした選手がインコースのポールポジションを選択したため、自分はその隣を選びました。スタートはタイミングよく切ることができましたが、テール&ノーズの差で外側にいた1艇が先行し、自分はファーストブイを2位で曲がりました。合流ではアウトコースのホールショット艇より先に2点ブイを曲がることができ、1周目を2位で通過しました。その後1位の選手に後ろからプレッシャーをかけ続けつつミスを伺っていました。その結果、4周目のホームストレートエンドのターンで1位の選手がアウトに膨らんだ一瞬のミスを突き1位に浮上しました。それからは最終ラップまでずっと、2位まで上がってきた選手との優勝争いとなりました。5周目にはチョイスコースで自分がインコースに行き、アウトコースに2位の選手が行きました。自分の一瞬の油断から合流では並びかけられる展開となり、そこで焦りを感じ再度自分の中でスイッチが入りました。最終ラップを迎えた時点では2位の選手を少し離した状態でホームストレートを通過しました。そして今回のレースにおける最大のミスとなったチョイスコースの選択となりました。心の余裕の無さ、及び、自信の無さから荒れていてミスをする可能性のあるアウトコースを選べず、あまり荒れていないインコースを選んでしまい守りに入ってしまいました。その結果先に走っていた周回遅れの選手に捕まってしまい、ギリギリの差でアウトコースから来た2位の選手に先行されてしまいました。よって2位でのゴールとなりました。
第3戦
予選は第1ヒートのアウトコースの3番目からスタートでした。スタートでフライングを取られてしまい、再スタートではペナルティーとして最後尾からのスタートとなりました。当然スタート時からスイッチが入り、決勝進出の為に怒涛の追い上げを開始しました。(予選の上位6名が決勝へ進めます。)どうにか合流前にアウトコースの選手たちの列に追いつき、またインコースの最終艇をパスできた為に、8位でホームストレートを通過出来ました。それからは毎周のように右海面やチョイスコースで1艇ずつ抜いていき、気がつけば最終ラップでは3位に上がっていました。しかし、その後ポンプに異物が入ったかのようにキャビテーションを起こすトラブルが発生し、順位を維持してのチェッカーとなりました。
決勝ではインコースの3番目からのスタートでした。スタートはタイミング良くスタートでき、ホールショット目前でしたが僅かの差でインコースの大外から来た選手に先行されてしまい、インコースの2位で合流へ向かいました。合流ではアウトコースから来た2艇に続いて4位でホームストレートを通過しました。そこからは4周目に3位の選手を捕らえ、ミスを突いて3位に浮上しました。それからは少しずつ優勝争いをしていた2艇に追いついていきましたが、5周目が終わる頃にマシンにトラブルが起きました。どうしてもポンプが空回りしてキャビってしまい、エンジンからの推進力が伝えられないと言う予選時に起きたトラブルでした。その後は、マシンを温存する為にペースを落としてでも完走をしてポイントを取る作戦に切り替え、ハーフアクセルでの走りに徹しました。しかし、ハーフアクセルでの順位キープは難しく、4位に下がりそして最終ラップ目前にして完全にポンプが壊れエンジンが停止し13位と言う結果になってしまいました。
Spark Stock
第2戦
予選はアウトコースの2番目からのスタートでした。スタートでは一瞬波で跳ねてしまったのが原因で出遅れてしまい、アウトコースの2位で合流では4位でした。その後3周目にチョイスコースで3位の選手を抜いて順位が上がりましたが、その後は追い抜くことができず3位でのゴールとなりました。
決勝でもアウトコースの2番目からのスタートでした。スタートをしっかりとタイミング良く切れ、左隣の選手とファーストブイ争いをしながらも、どうにかホールショットを獲る事ができました。合流後も1位をキープし2周目に入る事ができました。2位の選手が常に1ブイ差で追いついていたため、気を緩められないレース展開となりましたが、最終ラップまで逃げ切る事ができ優勝をする事ができました。
第3戦
予選はインコースの2番目からのスタートでした。波でマシンが跳ねるのをどうにか押さえて走り、ホールショットを獲得できました。合流ではアウトコースの選手よりも早く2点ブイを曲がる事ができ、1位でホームストレートを通過しました。その後は2位~4位までが2位争いをしていたため徐々に単独走行になり、余裕をもって1位でゴールする事ができました。
決勝はインコースのポールポジションからのスタートでした。スタートは抜群のタイミングで飛び出し、ホールショットを獲得する事ができました。その後は2位の選手との一騎打ちとなりましたがどうにか最後まで逃げ切る事ができ、1位でフィニッシュラインを通過しました。
レースを終えての感想
今回のレースは、所属チームであるメイエンさんにてSparkを用意して頂く事ができたため、Spark stockクラスにも参戦する事が出来ました。レース当日に渡されたSparkは、本当のおろしたての新艇で、全てにおいてフルストック、エンジンの稼働時間が5分と言う状態でした。その為、レースの合間を見てエンジンの慣らしから始めると言う状態でした。しかし、両日ともに優勝する事ができ、とても嬉しかったです。
メインのレースであるPro Ski Openでは、第2戦では全ては自分のミスで優勝を逃してしまい、とても悔しく、またとても反省をしています。しかし今回の事はとても勉強になったレースであり、今回の情けない失敗は今後の糧として精進して参りたいと思います。第3戦においてはマシントラブルが起こる前の段階では、レース展開としてとても良いものでした。このような評価ができるのも、自分自身の実力が少しずつ上がってきたためだと考えております。
次回のレースは来月の6月20・21日に行われる全日本選手権第4戦、第5戦を予定しております。来月までにはしっかりとマシンを直し、優勝を獲りに行きたいと思います。
また、その次の週はJJSBAの全日本選手権にも参戦予定でありますので、こちらでも優勝を目指したいと思います。
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Racing Sports Club Meien
#15 小原聡将