IJSBA WORLD FINALS 2015
アメリカのアリゾナ州レイクハバスシティで
10月5日から11日まで行われた
世界中から世界一の名誉を目指して
たくさんのライダーが参加するワールドファイナル。
今回初めてライダーとして参加しました。
今までの2年、写真を撮り応援する側でした。
昨年ウィメンのランナバウトがあることを知り
ぜひ走ってみたいと思ったところ、
今年はA級に昇格したのでリミテッドの船を作り、
参加できる条件が整ったため、
ワールドファイナルを目標に国内のレースを走りました。
ハバスに船を送るためにIJSBAへ色々なレギュレーションの確認をし、
自分も参加できると分かったので、
国内の最終戦は諦めて9月に私の船はアメリカへ向かいました。
ハバスに着くも、私の船は日本でオーバーホールを
済ませてあったのでセッティングも修理も無く、
現地のガソリンで問題なく走れたので手がかからず
安心してレースの日を迎えることが出来ました。
10月10日(土)
ウィメンランナバウトクラスは7台。
私と同じSEA-DOO RXP以外に速そうなのは
日本にはまだない来年モデルのYAMAHAが2台。
グリッド予選のヒート1はアウトからのスタート。
ホールショットで1ブイ2ブイと曲がったところ、1つ飛ばすブイを忘れて、
本来のコースを走ってしまい合流でビリになってしまいました。
やっちゃった!バカバカ!!と思いながらとにかく抜かなきゃと走り続け3台抜き、
4位でゴール。
戻るとみんなに怒られ馬鹿だのやっぱりやっただの・・・。
ひたすら土下座をしました。
10月11日(日)
ワールドファイナル最終日。
プロスキー以外の全クラス、決勝を2本走ってチャンピオンが決まります。
午前中の決勝1本目、モト1。
YAMAHAが2台ともアウトに行ったので悩んだ結果、私はインコースを選びました。
先に同じSEA-DOOを抑えておこうと思ったからですが、これは失敗でした。
インのホールショットを獲ったものの、YAMAHAは思ったとおり速く、3位で合流。
追いかけるもそのまま3位でゴールしました。
次の最後の決勝はアウトでうまくいけば前に出られるし、
そうでなくても2台の間に入れるように・・・など作戦を練っていたのに。
インスペクションの結果、失格と言われました。
驚いてなぜかと聞くとスーパーチャージャーが違反だと言うことでした。
日本から送る前に散々IJSBAの人とやり取りをして、
1つ1つ確認をしたにもかかわらず、違反だと言うことに納得がいかず、
もちろん抗議に。
今まで旦那さんの海外戦に行き、
こういうことはたくさん見てきたので証拠のメールを持参して
いろんなところに抗議をしにいきましたが、
ニュアンスが違うとか意味が違うとか誤魔化すばかりで話になりませんでした。
ウィメンランナバウトは今年レギュレーションが変わり、
ストックとリミテッドのレギュレーションが混ざっていて
それをよく把握していない人がいるようで、
すれ違いが生じたことがこの結果のようでした。
日本から送った後も心配で、
もし駄目なら最悪でも他のクラスにエントリーしようと再度IJSBAに確認し、
OKをもらったにもかかわらず、何を言っても失格は変わりませんでした。
あと1回、どうしても走りたかった。
失格だったので結果は7位。
がっかりしている私にインスペクションの人達が、
お前は速いからまた来年も必ずおいでと言うので絶対来るから忘れんなよと言って
私の初めてのワールドファイナルは終わりました。
結果は最悪ですが憧れのハバスはとても気持ちよく、
走ることが楽しくて幸せな気分でいっぱいでした。
レースを始めて3年目にここで走れるとは思ってもいませんでした。
ご協力、サポートしていただいたスポンサー様、
応援いただいた方々に心から感謝いたします。
結果を残せず、本当に申し訳ありませんでした。
そしてハバスでお世話になった方々やホルダーなど
サポートしてくださった方々、有難うございました。
最後に私にいつもベストな船を作ってくださる
マリンメカニックの今崎さん、有難うございます。
来年は世界一になれるように、また一年経験を積み勉強、
精進していきたいと思いますのでこれからも宜しくお願い致します。
本当に有難うございました。
マリンメカニック
#86 生駒 明美