佐藤 Sugar 進之助 USA ジュニアクラスチャレンジ

 

第4回 ハンティントンビーチ MOTO SURF RACE レポート

Best of the West のシリーズの第5戦目に出場
(USA 内の西側の国内レース)
今回は IJSBA 承認レースとなり出場することで2ポイントを獲得できる。
その為 10 月のアリゾナ州レイクハバスで行われる世界大会への出場資格が得られる。
2023 年5月6日(土)7日(日)の2日間開催
場所 アメリカ カリフォルニア州 ハンティントンビーチ
USA レイクハバス在住の TOMSKI Racing からレンタルする 760 スーパージェットで挑む

 

 

5/2 USA LAX 空港に到着
5/3 準備でサンディエゴに移動
5/4 サーフコンディションで練習できるオーシャンサイドでの練習予定が大荒れのコンディションとなり中止。ミッションベイへ移動し、フラットウォーターでの練習となる。レンタルマシンの様子を見ることができた。その後ロサンゼルスへ移動
5/5 レースチェックインと設営日 チェックインはすんなりと終わるが、ミーティングが行われ、レースエリアの設営説明が行われる。まったく知らなかったのですが、レースエリアとピットエリアの距離は約 1.5 キロ離れている。徒歩で約15分。
そこまで、テントやマシンを移動させなければならない。非常に困難である。レース出場者たちに助けてもらいながらなんとか設営完了する。ハンティントン会場は練習走行不可のルールである。(特別会場のため)
5/6-7 2日間で4ヒート制 1 ヒート6分 総合で順位が決まる

 

 

出場クラス スキーライツ 13-15 歳(立ち乗り2ストクラス)
マシンレギュレーション エンジン関係
ヤマハ 700SJは 760 シリンダーに変更可 CDI 変更可
カワサキ 800SXR はすべて変更不可
その為 ヤマハ SJ が軽くて有利なため SJ での出場者がほとんどである。
(USA 国内レースでは 4st スキーライツ 13-15 クラスにはほとんど出場者が集まらないために混走になるケースが多い。そのため今回はスキーライツのみに出場しました。ただしアリゾナ世界大会では出場者が集まるため混走にはならない。4st スキーライツ 13-15 クラス出場も視野にいれています。)

 

 

コンディション
2日ともに大会史上最高レベルの大波コンディション
午後からは強風の為、WAVE 以外の水面も大荒れ状態でした。
気温 15 度以下 体感はもっと寒いです。
水温 寒流の為 非常に冷たい

 

ハンティントンビーチ MOTO SURF リザルト
13-15 クラス 7 名出場 10-12 クラス3名出場 合計 10 名 2クラス混走となる

ヒート 1 9位(13-15 クラス7位)
ヒート 2 7 位(13-15 クラス7位)
ヒート 3 8 位(13-15 クラス7位)
ヒート 4 7 位(13-15 クラス 7 位)

 

今回の経験で得た知識及び感想

⚫ レンタルした TOMSKI がレースサポートしてくれたおかげでレースのルールや段取りが何とか行えた。サポートがいなけれればわからないことだらけでまともにレースができていないと思います。
⚫ 有名な観光スポットでレースできることはアメリカでもまれなことである。カリフォルニアの議員の中に PWC 愛好家がいてそれがきっかけで始まった貴重なイベントである。現在 USA でサーフレースはハンティントンビーチのみである。
⚫ ハンティントンビーチ サーフレースは特別種目であり、USA 内のレーサーでも出ないライダーがいるぐらいタフなレースとなる。そのため今回の出場は練習無しで、今回初めて出ると伝えると USA ライダー達は驚いていたほどです。
⚫ 10-12 歳クラスはキッズクラスのレベルではあるが、13-15 クラスになると急にレベルが格段と上がり大人とほぼ同レベルになる。初出場で大波の状況で怪我無く完走できたことは十分に実力を発揮できたかと思います。
⚫ 最初は USA の少年少女たちは集まってグループになっている感じだったが、レースを1回走ると認めてくれたのか、話かけてくれるようになった。
⚫ ほとんど英会話できないが、友達作りのきっかけ用に持っていった日本のスナックは大好評でした。(子供にはこつぶっこ、大人には柿の種 わさび味)友達がたくさん作れた。やはり出場ライダーはレイクハバス出身が多く感じた。
⚫ サーフレース用のマシンは安定性重視のマシン作りが適している。荒れている状況でもアクセルを開けていける直進安定性重視が適している。
⚫ サーフレースはクローズドとはまた別種目だと感じた。波の経験値が必要な競技だと思います。マシンのスペック差はあまり影響がない。
⚫ 親子で出場してよかったです。出てみないとわからないことが多いので、共感が持てて励ましあうことができました。
⚫ ハンティントンビーチで有名なピアの南側でコースを設営しています。特にこの付近は波が大きくなるスポットです。流れも速く、サーファーも難しいスポットとなりますが、あえてそこにコースを設営します。(見学者はエキサイティングで見てて面白い)波が重なって大きくなると 1.5~2 メートルほどの波の壁が向かってきます。そこを乗り越えて走るレースです。
⚫ ハンティントンは波のパワーが強く PWC のパワーでも負けてしまいます。
波を飛ぶタイミングが遅れると真上にしか飛べないです。さらに遅れるとバックフリップ状態になります。波が大きく巻いてきますので、そこで転倒するとマシンごと波に巻かれピアの橋桁付近に吸い込まれ非常に危険な状態になります。その為に転倒してもハンドルからは手を放さず、すぐに乗り込んで、再始動し、その場から逃げないといけません。
今回は初体験なことばかりでしたが、非常にいい経験となりました。
知識や経験を積んだことで次回の課題も多く見つけることができました。
大収穫の旅となりました。次回は今回の経験をもとに努力し更に結果を出せるようにします。変わらず応援よろしくお願いします。

佐藤 Sugar 進之助

フォース 佐藤 Hiro 保宏