小原聡将選手レポート!(IJSBAワールドファイナル)

Posted on 10月 27, 2014 in News, レース

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2014 IJSBA JETTRIVE World Finals

 

開催日:10月6-12日

開催場所:レイクハバスシティ アリゾナ州 アメリカ合衆国

出場クラス:

Pro/Am 2-Stroke Ski Limited

Pro GP Ski

Pro Ski Open

 

 

結果:

Pro/Am 2-Stroke Ski Limited

予選:5位

Moto#1:2位

Moto#2:2位

総合:2位  世界ランキング2位獲得!!

 

Pro GP Ski

予選:7位

Moto#1:リタイア(ログジャンプを失敗しその後マシンが走行不能になってレスキューされたため。)

Moto#2:8位

総合:14位

 

Pro Ski Open

予選:6位

Moto#1:9位

Moto#2:6位

Moto#3:リタイア(2周目に後ろを走っていた選手と接触し、身体的にレースに復帰する事ができずレスキューをされたため。)

総合:11位

 

 

今年もUAEシリーズ、全日本選手権、マレーシア・タイでの国内戦を終え、アメリカで行われたワールドファイナルに参戦しました。今年もアメリカのチームであるKMG Racingからのサポートでマシンを用意して頂きました。例年通りマシンのセッティングも兼ねてレースよりも少し早めに現地入りをし、公式練習にも参加をしました。今年のコースはブイの数が減って全体的に小さくなり、ストレートが多いスピードコースのように感じました。このコースは自分にとっては不利なコースだと感じ、なぜなら用意されたOpen艇は純正ハルで、テストを何度してもトップスピードが94km程しか出ないためです。(もう世界ではほとんどの選手が社外の軽量ハルに変えていて、トップスピードが110km以上のマシンがほとんどです。)
 

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Pro/Am 2-Stroke Ski Limited

予選のスタートグリッドは抽選の結果アウトコースからでした。スタートをタイミング良くでましたがトップスピードで他の選手達に負けてしまい、1ブイを5位で進入しました。しかし2ブイ以降をインベタで曲がっていき、外にふくらんでいってしまった選手を抜いて、アウトコースの3位で合流では5位でした。2周目以降は常に4位の選手を追いつ続けましたがインコースがとても近い設定になっていたためチョイスコースが全く使えず、トップスピードでも負けてしまっていたため抜けず、5位のままで予選を終えました。

この日は雨が降ったりやんだりを繰り返す気候であったためセッティングが上手く出せませんでしたが、予選の結果を踏まえて水の量やキャブレターを少し調整してMoto#1に向かいました。

Moto#1ではインコースからのスタートを選びました。インコースを2位で抜けてくることができ、合流では3位でした。2周目のバックストレートで2位の選手を追い抜く事ができ、その後は1位を追い続けました。レース終盤には周回遅れも出てきましたが1位を追い抜く事ができず、2位でのゴールでした。

Moto#2のスタート前にキャブレターのセッティングを行っていた際に、リードバルブが割れてしまったのか、どんなに調整を行っても薄く出てしまいエンジンがストールをしてしまうような状態でした。しかしレースが迫ってきていたため、ある程度走れる状態でスタートゲートに向かいました。インコースからスタートをし、ストール気味で加速をした為、一瞬出遅れてしまいました。1ブイをどうにか2位で曲がれましたが、4つ目のブイを曲がるためにアクセルを抜いて入れ直した際にエンジンが完璧にストールをしてしまいました。ただ、すぐにエンジンをかけ直す事ができ合流を3位でホームストレートを通過しました。2位の選手にアタックを続けましたが、アクセルワークを慎重に行いながらの走行の為苦戦を強いられました。レース中盤にはチョイスコースで2位の選手を抜いて順位を上げる事ができ、丸々バックストレート一本分の差を広げられてしまった1位を追いかけました。猛烈にプッシュを続け、最終ラップでは1ブイ差まで追いつく事ができましたが、2位でのゴールとなりました。後もう1周あれば!!

 

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        Pro GP Ski

今年は例年と違いGP Skiにも予選が設けられました。自分のヒートは14人中9人が決勝に上がれました。

予選のスタートはアウトコースからでした。スタートではマシン差が顕著に出て、1ブイまでにトップのマシンとは5・6艇身近く離されてしまいました。アウトコースの最終艇で合流では11位でホームストレートを通過しました。その後2周目に入ってすぐに自分の前を走っていた2台が接触したため、一気に順位を上げて9位に上がりました。その後ログジャンプを失敗した選手をゴールまでに2人抜く事ができたため、7位で予選を通過する事ができました。

Moto#1は20台のフルグリッドでのレースでした。スタートはマシンのパワーを考えインコースを選びました。スタートではインコースの6位で合流では11位でした。2周目にはチョイスコースで前の選手を抜いて10位に上がりました。しかしレース中盤にログジャンプで失敗をしてしまい、ライドプレートが浮き上がってきたタイヤの上に乗っかってしまったため、着水と同時にマシンが前転をして自分は更に前方に投げ出されてしまいました。そしてその浮いていたマシンに後続艇が乗り上げてしまい、自分のマシンは逆さになってしまいました。自分がレスキューをされてマシンに戻った頃には、マシンはほとんど沈みかけていて、即リタイアとなりました。

Moto#2は翌日に行われ、マシンも元通りの状態でレースに臨むことができました。今回のスタートはメインのプロスキーでの練習も兼ねて、敢えてアウトコースのスタートを選びました。スタートでは1ブイを曲がってからインベタでアウトコースを抜けてきた結果、アウトコースの5位で合流では9位でホームストレートを通過しました。その後2周目にバックストレート手前で8位に上がり、3周目のチョイスコースで9位に下がってしまうものの、レース終盤にもう一度8位に上がり、そのまま8位でのゴールとなりました。

 

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     Pro Ski Open

メインのこのレースはエントリー人数も多く、自分のヒートは18人中9人が決勝へ進めました。同じヒートのライダーやマシンを考えても自分が予選を抜けられる確率はとても低く、予選落ちを覚悟してとりあえずレースを楽しもう!!という気持ちでスタートゲートに向かいました。スタートは抽選でインコースからとなりました。タイミング良くスタートを切る事ができ、混戦の中を上手く抜けてきた結果、合流では9位でホームストレートを通過しました。しかしレース中は自分の順位を把握できておらず、“きっと13位ぐらい”と考え、前の混戦になっている4台の集団を全員抜けば予選を通過できるのだろうと思い、全力で追いかけました。ログジャンプで失敗をする選手が多発し、レース終盤までには3台抜いて6位に浮上し、Pro GP Skiに引き続き、6位で予選を通過しました。

Moto#1はアウトコースからスタートをしました。タイミング良くスタートをしても1ブイまでにほとんどのライダーに抜かれていってしまいました。しかし外側にふくらんでいった選手をインベタで抜いてアウトコースを5位で、ホームストレートは8位で通過しました。2周目に入ってすぐに1台に抜かれましたが、落水していた選手を抜いたため順位が変わりませんでしたが、次の周にログジャンプで抜かれてしまい9位に下がってしまいました。そして5周目にはログジャンプで失敗した時とチョイスコースで1台ずつ抜かれて11位に落ちてしまいます。しかしレース中盤にはバックストレート手前とチョイスコースで1台ずつ追い抜く事ができ、9位に浮上し、そのままゴールとなりました。

午後からのMoto#2ではMoto#1の時とは打って変わって風が強く吹くようになり、水面がとても荒れ始めました。この風が吹いて水面が荒れた事により、マシン差がとても減り、特に社外の軽量のVハルは操安性を大いに失うため、自分にとってはとても有利になりました。スタートは今回もアウトコースからスタートをし、合流では8位前後だったと思います。その後はコース上で抜きつ抜かれつの攻防があったものの、あまりにも水面が荒れすぎて転倒する選手が続出したため自分の順位が全く分かりませんでした。どうにか一度も転ばずにアクセルを握りながら上手く波を越えて走り続けた結果、6位でのゴールとなりました。(因みに6位という結果はリザルトを見て知りました。)

Moto#2までの総合結果はまさかの5位に付けていて3位とのポイント差は3ポイントしかなく、Moto#3の結果次第では世界プロランキングTop3の可能性もある驚きの成績でした!! スタート前には緊張感も無く、今までレースで優勝した時のスタート前に感じる“イケそうな感覚”もありやる気満々でスタートをしました。今回もアウトコースからスタートをし、合流では7位で抜けてくることができました。そしてこれから!という2周目に入ってすぐに自分がレースアクシデントにあいました。それは右に大きく曲がる3点ブイを曲がって立ち上がりの際に起きました。前を走っていた選手がふいにふらつきそれを避けようと思った際に自分が波に刺さって潜ってしまい、浮かび上がってきたところを後ろから来た選手に突っ込まれてしまったという感じです。自分は腰のあたりを強く強打してしまい、足を動かせないほどの痛みを感じました。痛みのせいで、マシンに乗り込んで再スタートをする事ができませんでした。その為すぐにレスキューをしてもらい、リタイアでレースを終える事になりました。

 

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     レースを終えての感想

Moto#3でレスキューをされた後はすぐに救急車で病院へ搬送されました。途中に痛み止めを打たれるものの全く効きませんでしたが、自分自身はその痛みよりもPro Ski OpenでTop3に入れそうな貴重なチャンスを逃してしまった事に凄く後悔をし、悔しくて、悔しくて、何度も涙を流しました。病院での検査結果はヘルニアのようなもので、マシンとの接触で強打した事により、腰の骨と骨の間にあるクッションのようなものが潰されて、それが神経を押してしまっているとの事でした。事故の当日は1人では何もする事ができないほど痛みましたが、翌日には病院で沢山の薬を投与されたお陰かどうにか1人で歩けるほどに回復をしました。レースから1週間経った今では、大学の講義で座っていることが辛い程度で歩き方はだいぶ良くなりました。しかし、ジェットで練習ができるようになるには2週間近くかかりそうです。

ただ、今回のレースではマシンのスペックを考えてもMoto#2までの5位という総合成績は自分にとっての大きな自信となりました。もちろん運の要素も大いにあると思いますが、自分のできる走りをやりきれたため、とても満足をしています。

また、リミテッドクラスでは惜しくも2位でしたが、来年こそはワールドチャンピオンを取り返したい思います!!

次のレースは12月のタイで行われるKing’s Cupを予定しています! それまでには怪我をしっかり治し、今回のワールドファイナルで感じた自分に足りないものをしっかりと強化してレースを迎えたいと思います!

今回の悔しさをバネに、優勝を目指して頑張りたいと思います!!

今後とも応援の程宜しくお願い致します。

 

KMG Racing USA

#141 小原 聡将

 

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